パーパスの策定にあたって

これまで、私たちは「顧客同一化」を企業ポリシー、事業ポリシーとして掲げてまいりました。このミッションのもと、私たちが目指してきたのは、お客様に対して一番身近に寄り添う存在であること、お客様に対して一番の専門性をもつ存在であること、です。

この姿勢は今後も変えず譲らないものの、この四半世紀で私たちを取り巻く環境は大きく変化し、私たち自身も大きな前進を遂げました。

お客様が運営する商業施設は、地域社会・経済から、より広い役割や高い機能を期待され、これに応えるために、お客様自身が絶え間ない努力と進化を重ねています。

私たち自身も、商業施設の運営支援から得た知見をもとに、まちづくりや地域創生など、新しい事業機会にチャレンジし、新しいステークホルダーの参画を受けています。結果として、企業としての事業領域は広がり、スタッフそれぞれのスペシャリティ（得意分野）はより豊かな彩りを深めています。

このような事業環境の変化を改めて踏まえ、私たちが寄り添うお客様とは誰なのか、また、私たちが持つ専門性とは何なのか、を考えたときに、これらが社内・社外に対して明確に共有された理解とメッセージとして充分に伝えられていないこと、分かち合えていないことに強い危機感を持ちました。

今後もお客様から必要とされる存在であり続けるために、スタッフに活き活きと活躍できる機会を提供し、共に未来に向けて前進し続けるために、私たちは原点に立ち返って、存在意義とは何なのか、共にする「志」とは何なのか、改めて定義づけ、共有し、発信し続けることが必要だと考えました。

誰に対して、何のために、何を提供しているのか。 私たちならではの価値とは何か。 四半世紀を経て、守るべきは何か、変わるべきは何か。

このような経緯と観点で私たちはパーパスを検討、起案し、ステートメント化を行いました。私たちの変わらない価値の源泉は、人材とシステムです。

私たちが提供するのは、お客様と共に、お客様の困っていることを地に足をつけて解決に導いていく、実地と現場の力です。良質な人材に裏打ちされたオペレーションの力、お客様に最適なシステムとソリューションを提供する力、グランドデザインから自走まで、最後までお客様とともに走りきる力です。

私たちはお客様、地域行政等のステークホルダーの皆様はもとより、その先のまちに集人々、地域社会に暮らす人々まで眼差しを広げます。

私たちは引き続き、お客様、ステークホルダーの皆様のお役にたてること、感謝を頂くことを最大の喜びとしますが、私たちが新しく共にする「志」として、私たちが提供する価値を通じて、まちや地域の人々に、小さく、ささやかであったとしても、これまでにない新しい感動を生み出し、心豊かな社会の実現に貢献することをコミットメント、強い想いとして、このパーパスに込めました。

私たちのパーパスに込めた想いを実現し続けるために、私たちは弛まぬ努力と前進を続けます。